黒帯審査が終わり、栄神会にも新しい黒帯が誕生しました。
黒帯を目指すに当たり、命じられたままに練習しているようでは限界がある。

基本的練習メニューをもとに自分で考え、自分で行動するようでないと本当の強さは身につかない。

やると決めたら絶対に諦めない。

執念は自分との戦いです。
それぞれ自分の目標を目指し、突き進んで下さい。
 

夢なきもの、理想なし
理想なきもの、目標なし
目標なきもの、実行なし
実行なきもの、成果なし
成果なきもの、喜びなし
 

最近の幼年部の稽古で、入会して間もないお子様が、お母さんから離れることが出来ず、泣いている光景も少なくなりました。本来泣くというのは、甘える対象がいるからうまれる行動だそうです。

安易に泣く子供を助けることは、その甘えを助長させることにもなります。

保護者様の見学を無くしてから泣かずに稽古が出来るようになった子が何人もいます。
子供は大人が思っている以上に強いものです。

トラブルや困難にぶつかった時、自分で乗り越えていく力を持っています。

何時もいつも親が助け船を出してしまうと、自分で困難を乗り越える力が育っていきません。

空手の稽古も楽しい事ばかりではありません。

時には辛い事、苦しい事もあります。

そのなかでいかにそれを乗り越えていくかを自らで考えていくことが稽古です。
道場で子供達の忘れ物が時々あります。

大人でも時には忘れ物をする時がありますが、忘れないように自分で気をつけることが出来ます。

自分のものは自分で整理する!これも自立への一歩だと思います。
 

私が子供達に空手を教えてきて、その間に色々な子を見てきました。

たいていの子は始めの2~3ヶ月は目新しさもあり、自分から進んで道場へ通います。

しかし、半年を過ぎる頃になると、はじめの目新しさもなくなり、練習がつまらなくなり、努力することができなくなってきます。

常に楽しいこと、面白いもの、楽な方へと流れていく。楽しいことに対しては実に貪欲で、あらゆる手段を用いてそれを得ようとする。これが本来の子供の正しい姿です。
これを律するのが親のつとめであり、躾はそのためにあるのだと私は思います。

ある時期、子供に恨まれるかもしれません。

しかし、子供に嫌われることを恐れていたら、何事も達成されません。嫌われるのは、子供の時期だけです。

子供が大人になった時点で何倍もの感謝をされることを保障します。
黒帯をとることを節目にしてもらってもかまいません。

「自分は最後までやり抜いた」と胸を張って言える経験が、子供のその後の人生において大きな自信になることは間違いありません。


やる気がなくなってきた時は励ましてください。
悩みがあるのなら訊いてあげてください。
たまにはどうしてもサボりたいときもあるでしょう。
その時は大目に見てあげてください。
しかし、原則は曲げないでください。
大切なことは人生を一貫させること。

 

厳しく、しかも柔らかく、一貫してそして愛情をもって接してあげてください。
 

「強さとは相手に勝つことでなく、弱い自分に勝つこと!」
長年空手を続けていると『強さ』とは何か、と何度も考えることがあります。私の考える『強さ』とは、自分の中に入る弱い自分と戦って勝つことです。自分で立てた目標を途中でなげだす事は、弱い自分に負ける事だと思います。最初から無理な目標を立てる必要はありません。‘自分が少し頑張れば出来ること’小さな目標が積み重なって少しずつ夢や願いがかなっていきます。継続以上の強さはありません。
 

「自分の帯は自分で結ぼう!」と取り組みだして半年が経とうとしています。今まで自分で帯が結べなかった小学生の子供達も、今では自分で、きれいに、早く、結べるようになってきました。幼年部も数名の子供達が自分で帯を結んでいるのには驚きました。簡単なことですが、何回も練習すれば出来るようになるのです。
型も同じ! 練習すればするほど早く覚えられますよ。
どんなことでもそうですが、小さな‘出来た’の積みかさねが、心の自信になり、子供達の心の財産になっていくと信じて指導を行っています。ご父兄の皆様のご協力に感謝申し上げます。
 

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